危機管理、攻めと守り

中小企業にとっての危機管理は、常に備えていなければならないはずなのですが、やはり何事か危機的状況にならなければ、準備や変更、改善が行われることはないと言えます。


それは、誰も何事が起きるのか予想できないからであり、いつ起こるともわからない状況に備えることは、ムダな経費や労力と考えても、無理もないと思います。


これまで、経済が一気に悪化するということは、歴史の一幕として知ってはいても、自分が経験するとは、夢にも思っていないと思います。当然、私もその1人です。


ところが、約10年間の世の中で発生した人々の生活に良くない影響を及ぼした事象(災害、政治、経済)を振り返ると、国内では災害が多発していたり、海外の経済情勢に大きく影響を受ける構造に変化していたりと、これまでは「起きるはずのないこと」が発生しています。


このような流れ・傾向の中での危機管理は、中小企業経営にも必要な時代だと思います。


いつ何時に、何が起こるかわからない・・・と言えるからです。


攻めの危機管理としては、社会環境が変わっても収益を確保できるように。

時代に合わせることも大事でしょうし、時代の波に乗ることは重要です。


守りの危機管理としては、備蓄と言いたいところですが、中小企業に余裕を持っているところは僅かであり、私も同じです。


では何か・・・今回の件で特に思うのは、やはり先立つものの「資金」です。

資金調達が出来るように、日ごろの財務処理は間に合っているかという基本的なことや、金融機関と円滑な関係を維持しているか、人脈(ブレーン)はいるか等となると思います。


中小企業は、目の前のことで忙しくしているところがほとんどです。


だからこそ、次の展開や準備が後手に回り遅れを取ってしまいます。

やはり、先手必勝。


これからの危機管理は、先手必勝のために攻めと守りの両面から構築しておくべきであり、今からでも全く遅くないと思います。


緊急事態が発生した時こそ、経営者の資質が問われます。

クライアントさんの中には、今回の新型コロナの影響で、売上が70%減になっても生き残るという策を、緊急事態宣言前から着手されていて、4・5月は、売上が半減したものの、先月には超回復を果たし、前年比を超えてしまいました。


一手も二手も先ではなく、半手・半歩先の準備が功を奏します。


この機会に、少し整理してみるのもいいのではないかと思います。